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五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

【コラム】ヤング≒アダルトから考える。輝いていた自らの過去を断ち前に進む方法

自分探しの本

 

ヤング≒アダルト [DVD]

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仕事も恋愛もうまくいかない30代の女性が、妻子のいる元恋人と復縁しようと大騒動を繰り広げる人間ドラマ。

このあらすじをみて映画を見てみようと思った。先日、住野よるの「また、同じ夢をみていた」を読んでテーマが“幸せとは?”だったのも起因しています。しかも主演がオスカー女優シャーリーズ・セロンだしね。

 

主人公メイビスは学生時代スクールカーストの頂点にいた。チアクラブ・弁論クラブ、アメリカの典型的リア充。メイビスの人生の中で最も輝いていた時代だった。

30代となったメイビスの職業は作家。代表作はあるが彼女の名前は表紙には載らなかった、彼女はゴーストライターだったからだ。

f:id:daisukegoura:20160726024423j:plain―――画像「GooglePlay」出典

『自分の人生の中で最も輝いている時代はいつでしたか?』と質問されたら『今です!』と胸を張って満面の笑みを浮かべて最近芸名を「のん」に変えた能年玲奈さんのように答えたいが、なかなか人生そう上手くはいかない。

迷走している時ほど、みずからの過去の栄光にしがみついてしまうからだ。

 

僕の栄光といえば新入社員のころだったと思う。足が棒になるんて表現があるがこれをマジで体感した。疲れ果てて膝が棒のようになって曲がらなくなるし、とにかく睡眠時間も少ない、出社の車内では信号が赤になったら速攻でPにいれサイドブレーキをかけ数分でも寝る、後続車のクラクションで起こされたことなんて何度あるかわからない。

必死に働いて2年目で4社から引き抜きの話ももらえた。

現在は色々な訳あってフリーでやっているので、そこまでハードな日々を過ごしていないが、ワーカホリック気味の僕としては社会に駆け出しの頃が“我武者羅で過去の栄光”といえる。

f:id:daisukegoura:20160726025048j:plain―――画像「cine blo」出典

ヤング≒アダルトのメイビスは多くの30代にシンクロすると思う。

彼女は自分でも気ずかぬうちに、都会で一人孤独で理性を失っていた。あるきっかけで生まれ故郷である田舎に帰り旧友に会うがみな彼女をみて「可哀想」だと感じていた。それは昔の彼女が、きらびやかなドレスと赤いハイヒールが似合うスクールカーストの頂点にいたからだ。

美人でみなの憧れであるメイビスの居場所はやはり田舎ではない。彼女は頭の中にある学生時代のロッカーを空っぽにして、列車にキスをし都会に戻っていく。

なるべき自分になるために。

 f:id:daisukegoura:20160726025410j:plain―――画像「tomonori's.blog」出典

面白くて2時間があっという間でした!これはホントにおすすめできる映画。

どこに全力で走ればいいかわからくなった時見返したい作品です。

【読みたい新刊】君の名は。 新海誠

青春の本

アニメ映画「君の名は。」 が8月26日に全国ロードショーされるにあたり、監督自ら書き下ろしたノベライズ本が先立って発売されます。

小説を通していち早く「君の名は。」を楽しみましょう!

 出会うはずのなかった

二人の入れ替わりの日々ーーー

君を探している。君の名は。

 

あらすじ

田舎町に住む少女と東京に住む男子の意識が夢の中で入れ替わる。

二人の生きる時間はずれていて、そこには隕石によって消滅した町についての記憶のゆらぎが絡んでいた。

出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。

読みたいと思った理由

ノベライズ本は映画放送された後に出るものだと思っていましたが、放送される前に発売されるので驚きです。

しかも監督みずからが執筆しているという所が肝ですね。映画により近くなっているのだろうから、ノベライズ本を読んでからこのシーンこうなったんだ!背景こう描いたんだ!と自分の頭の中のイメージが具現化され面白そうです。

 

この人じゃないとダメなんだと思える程、大事な人に巡りあえたことがあったのだろうか?こんなにも全力で恋をしたことがあっただろうか?

そんなことを想わせる作品のようです。映画を見る前にノベライズ本を楽しみたいと思います!

 

それにしても605円・・・・・少し安すぎる気がします(笑)

f:id:daisukegoura:20160725015555j:plain

―――画像「WebNewtype」出典

アニメーション監督・新海誠ってどんな人?

少年と少女の恋愛をテーマにした作品が多い。代表作は「言の葉の庭」「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」の4作

全作品を通して、風景描写の緻密さ・美しさが特筆される。

 

ドイツのシュトゥットガルト映画祭にてグランプリを受賞しており、次世代気鋭のアニメーション監督として、国内外でも高い評価と支持を受けている。

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―――画像「otajo」出典 www.kiminona.com

 

 

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小説 君の名は。  

 

「また、同じ夢をみていた」住野よる レビュー

考える本

 2015年に本屋大賞ノミネート(この年の大賞は「鹿の王」)され、感動の嵐を呼んだ「君の膵臓をたべたい」の著者・住野よるが贈る長編小説「また、同じ夢を見ていた」のレビューを書いていきたいと思います。

また、同じ夢を見ていた

また、同じ夢を見ていた

 

 きっと誰にでも

「やり直したい」

ことがある。

あらすじ

学校に友達いない「少女」。リストカットを繰り返す「女子高生」。アバズレと罵られる「女」。静かに余生を送る「老婆」。

四人の女性と、しっぽの短い「彼女」が織りなす、不思議な出会いと少しの奇跡。

それは、少女の小さく大きな一歩を描いた物語。

 

レビュー

前作の長編小説「君の膵臓をたべたい」が鳥肌が立つほど良かった(下の関連記事参照)ので最新作「また、同じ夢を見ていた」を手にとってみました。

ベランダから世界を見渡す少女としっぽの短い彼女の装丁が素敵です。

 

幸せとなにか?かしこくも友達のいない、小学生の奈ノ花が高校生の南さん、アバズレさん、おばあちゃんに出会い物語りは進んでいきます。

人を見下すことで“自分を周りとは違う賢い特別な人間”だという思想を持っていた当時小学生の奈ノ花。

この思想は案外4:6ぐらいの割合で存在しているんじゃないかと思う。このまま大人になってしまえばロクでもない人間になってしまうのは確実。奈ノ花が素敵な人に出会えてよかった。出会えたというか、かしこく先を見る目が持っていた奈ノ花が歩いて探したように思う。『幸せは歩いてこない』彼女がそれを一番わかっているのだから。

 

本作の中に何度も『人生とは〇〇のようなものね』という謎かけが登場する。

スヌーピーの著者ピーナッツは思い出します。

『人生とはアイスのコーンみたいで、いつか舐めなくちゃいけない時が来る』

これはチャーリーブランウンの言葉で、甘くて冷たいアイスクリームを舐めきった後は、味気のないコーンだけが残る。楽しい時はいつか終わる。夢は永遠には続かない。人生ってそんなもん。
そういう不器用で悲観的なものの見方に、ルーシーは心底呆れてしまう訳です。

 

あなたの『人生とは〇〇のようなもの』はなんでしょうか?

大切な人の存在とは。帰る場所のありがたみとは。本当の幸せとは。

かしこくも友達のいなかった、小学生の菜ノ花が見つけた幸せとは・・・そうそれは『薔薇の下で。』

 

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 また、同じ夢を見ていた

過去関連記事

gihyou.hatenablog.com

 外部サイト関連記事

www.sinkan.jp

A peanuts book featuring Snoopy (1)

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【読みたい新刊】もういっかい彼女 松久敦

冒険の本

【読みたい新刊】シリーズは需要があるか?といつも疑問に思いつつメモ書きの変わりに書いているですが、これがまた意外に評判が良かったりするので紹介していきます。

もういっかい彼女

もういっかい彼女

 

私は、

何度か過去に戻ったことがる。

愛する彼女の過去に。

あらすじ

大人切ないタイムスリップ号泣ストーリー

私は、何度か過去に戻ったことがある--。雑誌のインタビューで出会った初老の官能小説家が話し始めた内容は、想像を絶するものだった。

雑誌のライター・富谷啓太(通称・タニケー)は、自分が担当する「オールド・タレント」というインタビュー連載に、なんとなく訳ありのある人物を取材するよう依頼される。取材相手は、佐々田順という官能小説家で、20年前に9作の小説を世に出した後は、すっかり鳴りを潜めていた。
カメラマンの野田奈々と、その初老男性の取材を終えたタニケーは、ひょんなことから佐々田のとんでもなく長い話を聞くことになる。

―――「Amazon内容紹介」引用

読みたいと思った理由

“タイムスリップもの”で僕が浮かぶものといえば「時をかける少女」「流星ワゴン」。

どちらも主人公が過去にタイムスリップする物語ですが、「もういっかい彼女」はどうやら佐々田順という官能小説家(ここがすでに気になる)が病死してしまった彼女にタイムスリップし彼女の人生を生きる。という例にみないにわかに信じられない物語のようです。

 

これは、夢か、現実か、それとも彼の戯言なのか?

登場人物たちさえ放心した、切なすぎる、予想を覆す結末。

『大人切ない“タイムスリップ”号泣ミステリー』気になります。

 

てかなんでカバー猫なんだろう…この猫ちゃんも人気みたいです(100万回以上再生されてるけど僕は知りませんでした 汗)


こちらが実際にカバーになった猫ちゃんです!

 

 

作家・松久 敦ってどんな人?

東京都葛飾区生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。田中渉と「松久淳+田中渉」という筆名でコンビ作家としても活動している。

 

代表作・天国の本屋 恋火(2002年)

   ・ラブコメ(2004年)

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―――「WEBきらら」より出典

 

 

2016年集英社「ナツイチ」発表。世界を変えてくれるあなたの一冊を探そう。【後編】

文学ノート

2016年集英社「ナツイチ」の本紹介【前編】に引き続き紹介していこうと思います。

 

前編で中条あやみのことをタイプだ!タイプだ!!と連呼したことについて、数日経った今では少し恥ずかしく感じています(笑)

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 なお気になっている方はほぼ居ないと思いますが、中条あやみ似で僕が片思い中の女性の番号は友達のツテを辿って絶賛捜索中だが、今だ手に入れれていない。

てかもう実は拒否られるのかもしれないが、かの有名な安西先生も『あきらめたら、そこで試合終了ですよ』と言ってるのでレスポンスがあるまで、もう少し粘ってみようと思う。

バイ奴だと思われては困るので、引き際は承知しているので安心してもらいたい(笑)

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踊れ心、心をつれて

この夏をかけがないものにするために。

きのうの私と、きょうの私は、一冊ちがう。

 

⑤知の旅へ

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

ジヴェルニーの食卓 原田マハ

モネ、マティス、ドガ、セザンヌという4人の印象派の巨匠たちの、創作の秘密と人生を鮮やかに切り取った短編集。

キュレーター経験のある美術のプロだけあって、文章が芸術家に寄り添いまるでノンフィクションを思わせる。

まだあなたの知らない、美術の世界へ導いてくれる一冊です。

 

⑥笑いの旅へ

猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記 (集英社文庫)

猫の手、貸します かたやま和華

生真面目な武士のココロを持つ猫侍と、お江戸の市井の人々が織りなすエンタメ人情時代小説。

ゆったりとしたお江戸の時代背景きちっと描かれていて、なにより真面目一辺倒な猫侍・宗太郎という設定が面白い。

宗太郎はなぜ猫に?いつ人間に?お江戸の暮らしを覗き見したかったらこの本です。

 

⑦青春の旅へ

赤と白 (集英社文庫)

赤と白 櫛木理宇

逃げ場のない息苦しさに少しずつ壊れていく少女たち。

雪 深い新潟の町で、歪んだ母娘関係の中で閉塞感を抱えて生きる4人の女子高生たち。胸でくすぶり続ける不穏な感情は、やがて憎悪へと変わり、凄惨な悲劇を生 んでいくことに――。脆くて無力な、一見普通の少女たちの心の闇を、生々しく描き出す。第25回小説すばる新人賞受賞作。―――「ナツイチ」HPより引用

この作品は自分で紹介文を書きたくなかった。読んだときすごく嫌悪感と不安を感じたからです。

転がり落ちていくように破滅していく物語。少女達には破滅するしか道はないのだろうか。一見の価値あります。

 

⑧考える旅へ

いちご同盟 (集英社文庫)

いちご同盟 三田誠広

人はなぜ生きていくのか? 15歳が見つめた生と死と愛。

 生きることへの意義を問う。どうせ死ぬんだからと命を絶った青年。不知の病に侵されて夢を失った少女。夢がひとつづくなくなっていくと嘆く父。何のために自分は生きていくのだろう。

1990年初版であり、26年経った今でも時代を感じさせない青春長編小説。

題名の「いちご」とは植物の「苺」ではなく数字の「一五」、即ち主人公たちの年齢「15歳」を表したものですので、男の方も気軽に一度手にとってみてください(笑)

まとめ

紹介させてもらった小説の4作がやや地味になってしまった気もしますが、どれも人間として生きる、社会の一員として生きる、本を通して新しい世界を知る。これらを教えてくれる作品だと自負しております。

 

この夏、あなたはどの小説で世界が変わるのでしょう。

ナツイチのラインナップは86作品。あなたの世界を変える素敵な一冊に出会えることを祈っております!


【ナツイチ 2016】 スペシャルムービー「世界変わるぜ」

natsuichi.shueisha.co.jp

  過去の関連記事

gihyou.hatenablog.com

 

 

2016年集英社「ナツイチ」発表。世界を変えてくれるあなたの一冊を探そう。【前編】

文学ノート

集英社文庫の『ナツイチ』が発表されました!

今年のテーマは『世界をつくろう』86作品がラインナップされています。

8タイプにカテゴライズされているので、1タイプに1冊僕のおすすめを紹介していきたいと思います。

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と、その前に今年のイメージキャラクターは中条あやみさん!

ナツイチ文庫は、中条あやみにカバーが新調されているのがあり、すでに持っている本でも思わず買い直そうかと思いました。ぜひ書店で見てみてくださいね。

でもって関係ないけど中条あやみタイプすぎる!!今片思い中の彼女にそっくり!電話番号すら今だにゲットできていないのだけれど・・。(泣)つてを探っているけどなかなか辿りつかないんだ・・・・。

と、いうことでテンション高めに紹介していこうと思います!

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踊れ心、心をつれて

この夏をかけがないものにするために。

きのうの私と、きょうの私は、一冊ちがう。

 

①勇気がもらえる旅へ

マスカレード・ホテル (集英社文庫)

マスカレード・ホテル 東野圭吾

都内でおきた連続殺人事件。次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。

刑事とホテルマンのプロ意識の衝突がありながら、少しづつ変わっていく両者が面白い。

結末にむけ、パズルようにはまっていく伏線回収の技量は、さすが有名作家「東野圭吾」の力量です。

 

②優しさの旅へ

星の王子さま (集英社文庫)

星の王子さま サン=テグジュペリ

世界的不屈の名作です。

住野よるさんの小説にも多く登場していますね。この作品に影響を受けたクリエイターは多いんだろうなぁと思います。

心まっさらにして読みたい。大切なことを教えてくれる言葉の宝庫です。

 

③自分探しの旅へ

この年齢だった! (集英社文庫(日本))

この年齢だった! 酒井順子

歴代の世界中の女性をピックアップして彼女たちが転機になった年齢を軸に、彼女たちの生い立ちなどが読みやすく書かれています。時代に翻弄された女性、自分を貫いた女性、人の数だけ人生があります。

持統天皇からレディー・ガガまで幅広いです。

 

④冒険の旅へ

ホテルローヤル (集英社文庫)

ホテルローヤル 桜木紫乃

2013年の直木賞受賞作品です。

筆者が15歳の時に父が「ホテルローヤル」というラブホテルを開業し、部屋の掃除などで家業を手伝っていたという経験が性愛への冷めた視点を形成した。と述べている筆者。

キリキリと冷たい印象がある本だが、少しの優しさがある。落ち込んでいる時に読むのはおすすめしない。ラブホテルがテーマの小説はあまりないので、冒険したい気分の時に読むことをおすすめします。

 

まとめ

長くなってしまうので今日はここまでとしたいと思います。

残りのテーマは「知の旅へ」「笑いの旅へ」「青春の旅へ」「考える旅へ」

の4テーマになっています。

2016年夏。あなたの世界が変わるのはどの一冊でしょうか?

 

natsuichi.shueisha.co.jp

【読みたい新刊】「震災風俗嬢」 小野一光

知の本

【読みたい新刊】は実際に買って読んだ本ではなく、文字通り僕が読みたい新刊で、これブログに書くような内容なのか?と自分自身疑問に思っています。

僕のメモ書きのようなものですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

震災風俗嬢

震災風俗嬢

 

 タイトル、カバーからショッキングさに驚きました。

これは電車の中でタイトル見られると、よかなる勘違いを生みそうなので、コソコソ読まないといけません(笑)

 

作者 小野一光さんってどんな人?

おの いっこう 1966年ールポルタージュ・ノンフィクション作家。

白夜書房で編集に携わり、雑誌を記者を経てフリーライターとして活躍されています。

代表作は、2014年『家族喰い』で講談社ノンフィクション賞候補。2016年『殺人版との対話』で大宅壮一ノンフィクション賞候補として選出されています。

 

著者の本は、今回紹介させていただく『震災風俗嬢』を含めて9冊出版されています。

僕はノンフィクションの本を手にとる勇気があまりないので、一冊も読んだことがありません。

それにしても、、読者をだじろがせるようなストレートのタイトルが多く並んでいます。

 

『震災風俗嬢』はこんな本

東日本大震災からわずか一週間後に営業を再開させた風俗店があった。
被災地の風俗嬢を五年にわたり取材した渾身のノンフィクション。


【本文より】
チャコさん(仮名)が相手にした客のほとんどが、地震津波の被害に遭っていたという。
「家を流されたり、仕事を失ったり。それでこれから関東に出稼ぎに行くという人もいました。あと、家族を亡くしたという人もいましたね」
「えっ、そんな状況で風俗に?」
思わず声に出していた。だが彼女は表情を変えずに続ける。
「そんな場合じゃないことは、本人もわかっていたと思いますよ。ただ、その人は『どうしていいかわからない。人肌に触れないと正気でいられない』って話してました」

―――以上「BOOK」データベースより引用

 

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まとめ

極限状況のときでも人間は性を求めます。いや、これは正しくなくて苦しい状況のときこそ、人肌が恋しくなるでしょう。

『人間が人間である限り、いかなる状況であっても性から逃れることのできない現実を、性にいやしを求め、癒されてる現実を知りかった』と筆者は述べています。

 

この本を調べるに当たって知ったのですが、関東大震災の後や第二次世界大戦の後の東京や大阪の焼け野原でも、性産業は他に先駆けて復興しているようです。

性が必ず人間にとって、必要なものとして現れています。

 

社会学者や人類学者、大手メディアが追っていると、わからなく美談で覆いつくされていた部分がこの本に書かれていそうです。