読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

米沢穂信「満願」 書評

f:id:daisukegoura:20160213022433j:plain

【作品紹介】

山本周五郎賞受賞!圧倒的支持!これを読まずに今年のミステリーを語れない!

という帯が印象的な米沢穂信の「満願」。6つの作品からなる短篇集となっています。

 

一つ目から順に

「夜警」  交番勤務の新人警察官の心の闇。

「死人宿」 山深く分け入ったところで温泉宿の仲居をしている元カノ佐和子の秘密。

「柘榴」  美しい中学生姉妹の、美しく残酷な性が導いた結末。

「万灯」  商事会社勤務の仕事に全力投球とした外在ビジネスマンの裁き。

「関守」  フリーライターの入ってはいけなかった領域。

「満願」  殺人をし服役を終えた「下宿屋の良き嫁」。担当の弁護士が知った

      女の本当の願いとは。

【書評】

買う前から気になっていた話は、「夜警」ですが一番のお気に入りは「柘榴」です。

今回は「柘榴」について書いていきたいと思います。

 

他の女と男を争っても一度も負けたことがなかった、美しい母・さおり。

美男子ではなかったが、耳に心地よい響きや気を逸らさぬ話しぶりで魅了する、父・成海。

母同様、美しい容姿を受け継いだ長女・夕子。

可愛らしさと弱さのある天性の魅力を持つ次女・月子。

この四人から物語りは綴られます。

様々な愛の形をみれた作品でした。さおりは女で一つで娘を育てたようなものだったが、娘達に結果裏切られてしまう、悲しくも嬉しくさおりはそれを成長と捉えた。この場面では自分のことより娘達を思う気持ちが先行している。さおりはよき母だ。

 

物語の主になるは長女・月子。彼女は良心は持ち合わせているが迷いがなく、利口で欲望なままというか直感的な人間だと感じとれる。

月子は夕子にとって大切な妹だが成長と共に、あることで可愛らしさと弱さを持つ月子に脅威を覚え。夕子のおぞましい計画が進行していく・・・。

 

最後の夕子の一文には、わずか8文字でこれほどまでも血の気が引くんだ...と寒気と同時に唖然とし、そのあと思わず苦笑いです。

「身も毛もよだつ」という言葉がこれでもかと思うぐらいしっくりくる。

 

読んでよかった。というより読めてよかった!と思える作品でした

f:id:daisukegoura:20160213022451j:plain

【あとがき】

ブログを始めて初の投稿になります。正直、文章の構成力のなさに落胆しています。。あと書評になってない(汗)

小説の読むのが好きなので、みなさんに面白い小説を知っていただきたく始めました

文章力向上にも努めていきますので、また暇なお時間にみていただければ嬉しいです!

 

柘榴...夕子...月子...最近「道化の華」を読み返したのもあって何だか大庭葉蔵を思い出しました。作品には関係ありませんがいい"漢字"です(笑)