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五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

川上未映子「あこがれ」 レビュー 

【あらすじ】

麦彦とヘガティーは小学生。家も近く仲がいい。麦彦は父親が、ヘガティーは母親がいない。麦彦はスーパーのサンドイッチ売り場のミス・アイスサンドイッチが気になる。

ヘガティーは隠された家族の秘密を知り動揺する。思春期というには幼すぎる2人の心の動きを巧みにつむぎ出す。

 

【レビュー】

川上未映子さん4年振りの長編小説。出産後初の長編だけに“やっとでた!”という気持ちの作風の変化が楽しみでした。

 

同著者で10代の子が主人公となる小説は「ヘブン」がありますが、「ヘブン」は読んでる途中に、手が止まってしまうほど痛々しい内容でしたが、近作の「あこがれ」は思いやり、励まし合い、成長していく小学生の純真無垢な心の柔らかさが描かれています。

 

大人になると日常で驚くことはあまり少なくなるけど、子供ころって小さいな一つ一つが大事件で時にそれは眠れなくなる程こころを躍らせます。

童心を思い出させてくれる小説でした。最後に2人の合言葉「アルパチーノ」をつい口にしたくなる。

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