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五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

「ロマンシエ」原田マハ キュレーターが魅せる美術と小説

今回は、乙女な美男子がパリを全力で駆け抜ける!ドタバタ劇が愉快な痛快ラブコメディ小説。

原田マハさんの「ロマンシエ」を紹介していこうと思います。

 

この作品は芸術に触れている作品なので、あらすじの前に、作者についてご紹介させていただこうと思います。

 

原田マハってどんな人?

原田マハは小説家・カルチャーライターの顔の他に、フリーのキューレーターとして活躍。以前はニューヨーク近代美術館で勤務していた経歴がある。

 

キュレーターって聞いたことあるけどなんだっけ? と思ってる方も多いと思うので、僕なりにまとめてみました。

※キュレーターとは・・・博物館、美術館において専門知識をもった監督者。展示物のテーマに沿った好ましいアート作品の選択および配置。カタログに文章を執筆するなどが主な業務の仕事。学芸員より大きく強い権限を持つ。芸術においてのプロ中のプロ。

 

ざっくりとキュレーターについて短くまとめるとこういった具合です。「学芸員より大きく強い権限を持つ」と書きましたが、学芸員の方とは、仕事内容が異なる部分が多いので了承してください。

 

では、本題の「ロマンシエ」に移っていきましょう。

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あらすじ・・・

日本の美大を卒業後、パリへ留学していた美男子・美智之輔。

アルバイト先のカフェで、憧れる女流作家・羽生光晴と出会うが、彼女は訳あって、リトグラム工房"idem"に匿われているいう。

ピカソなどの有名アーティストが作品を作ったプレス機が並ぶその工房で、美智之輔はリトグラムの奥深さに虜になり、製作を行うことになるが・・・・・・。

 

読み終えて・・・

原田マハの代表作に「楽園のヴァカンス」がありこちらもアートを題材に作品になっていますが、今作では前衛的な取り組みをしており、フィクションとリアルが混在している作品となっています。

 

この本の最大の楽しみ方は、実際に行われていた展示会(リアル)と小説(フィクション)がリンクしているところです。

小説内の、主人公がアート作品を通じて手にした感動を、読者も展示会で体感できる構図が新感覚です、僕は残念ながら展示会にはなかなか予定が合わず行けませんでしたが、ググればそれとなくイメージができます。

 

リトグラムという画法を知りませんでしたが、小説に触れることでアートな世界を一つ教わることができたのが嬉しかったです。

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