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五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

「掟上今日子の退職願」から考える仕事を続けるということ

「掟上今日子の退職願」を読んで仕事に対する概念がとても面白かったので、書き留めて置こうと思う。

 

寝て起きると記憶が消えてしまう体質の忘却探偵。警察機関から折り紙つきの忘却にして最速の探偵『掟上今日子』

今日子さんにとっての仕事とは?

事件を共に解決する波止場警部に

「どうして、探偵であろうとするのですか?」

と今日子さんは問われる。彼女は

「幸せであるために、探偵をしているわけではありませんけれど―ただの仕事ですよ」と答えた。

 

実にあっけない物言いだけど、なんだかこれは、その道の熟練者が謙遜のつもりなく『こんなのは所詮趣味ですよ』と言うのと同じように聞こえます。

よくよく考えると仕事は趣味の延長線上だなぁと思い出した気がしました。

新卒で会社を志望したとき、人が大勢居て流れが速く不特定多数と仕事がしたかったのでホテル業を選択しました。今はホテルレストランの店長職ですが30歳手前にして色々仕事の選択に対して迷いもありましたが『ただの仕事ですよ』の一文を見て少し気が楽になったように感じます。

今日子さんは

「私は一円もらえれば、一円分、百万円もらえれば百万円分、働くだけの探偵です」

と言っています。さすが最速の探偵簡潔でありカッコイイです(笑)

 

今日子さんの退職願は?

 今日子さんの体には太目のマジックで『掟上今日子。探偵。25歳』と書かれています。さしずめこの文字が今日子さんにとっての退職願です。忘却探偵にとっては退職願は書くものではなく消すものなのです。

ちなみに、「掟上今日子の退職願」で今日子さんは退職しません!が、最終巻では、この文字を消して、新たなる別の道を歩み幸せになるのか、探偵を続けていくのかー今日子さんにとっては探偵を「続けてない」から「続ける」と結果的になるかもしれませんねえ。

 というわけで5月17日。「掟上今日子の婚姻届」発売です!

“純白のドレス×カラス”ミステリー感を落とし込んできてて、この才能羨ましいです(笑)