五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

「りぼんにお願い」 川上未映子 レビュー

僕は、川上未映子さんの小説が好きで小説からエッセイを全部持っています。

川上氏を始めて知ったのはやはり「すべては真夜中の恋人たち」だ。

タイトルから純文学の匂いがプンプンする、本書の最初の一頁

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。・・・」

はあまりにも有名。当時ズドォーーーンという衝撃を受けた、稚拙な言い方ではあるけど、まじでズドォーーーーーンだったのだ。もっとハイフンを足しまくりたいぐらいだ。1ページ目で本の世界に、あそこまで引きずり込ませる小説は滅多にあるもんじゃない。

りぼんにお願い

りぼんにお願い

 

 いつも通り脱線しまくってからスタート。

【レビュー】りぼんにお願い

まず、注目すべきところは装丁だ。モデルばりにキュートな女性がいくつかポーズをしているけどこの人誰?って思ったらこれが川上未映子さんなんです。

ヘブンを読んだ時には、綺麗な顔して割とエグイこと書くなぁと思ったものです。

 

本の内容ですが、正直の言うと男である僕にはよくわからない女子のことが多い!

これは、批判ではなく川上氏があとがきに書いているのですが、エッセイのコンセプトが

『同世代、ちょっと年下の女の子たちにむけて「なあなあ、今日こんなことあってん」とか「これちょっとどう思う?」というような気持ちで書いてきた』

と言っているので当然なのかもしれません。

 

結婚指輪にまつわる話。整形前夜。女がマジで疲れるとき。など日常にあらゆること、『あぁこれわかる』『そうそう、それしんどいよ』と共感ができる話が全てなので楽しめます。

 

女の子をめぐる空間―うれしかったり楽しかったりすること多いけど、でも、女の子であることを常に感じていなければならないしんどさや、くるしさや、やるせなさを、川上未映子節で、軽くクスッと笑える話、情念的に考えさてくれる。本書はそんな本です。

『なあなあ今日こんなことあってん』なんだか温かみを感じる言葉ですね。

 

ブログ文中に登場した作品

 

すべて真夜中の恋人たち

すべて真夜中の恋人たち

 

 

 

ヘヴン (講談社文庫)

ヘヴン (講談社文庫)