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五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

「あなたの本棚に+1冊」面白い本、元気になれる本。気ままに紹介していきます。 twitter/@ray_second

最年少芥川賞!「蹴りたい背中」綿矢りさ レビュー

笑いの本

 

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)

 

 愛しいよりも、

いじめたいよりも、

もっと乱暴なこの気持ち。

 

正直な感想・・・これが芥川賞なの。。

蹴りたい背中」が芥川賞を受賞した時の、記憶は鮮明に覚えている。

当時作者が19歳だったからだ。

はっきりいうと、これ純文学?芥川賞?ただの話題賞に成り下がったな。という感想を受けました。

どうしても、19歳という人生経験の少なさが小説に露呈してしまっている。心情よりも自分がいる環境に注視して書いている部分が目立ち、すでに高校を数年前に卒業してしまっている大人には『そこは細かく書かなくても、当に通過してきたから知ってるよ』と思ってしまう箇所が多々ありました。

 

綿矢りさがもつ敏感五感(センサー)

辛口に批判したが、綿矢氏が持つ小説の力強さ、五感、とりわけ聴覚と視覚には異様に研ぎ澄ませていることに注目してもらいたい。この冒頭の一文から見てとれる

 

“「さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締め付けるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。細長く、細長く。紙を裂く耳障りな音は、孤独の音を消してくれる。」”

 

この一文から必死で自分の存在を確認しようとする状況。

孤独でもがきならが微力なSOSを発信している心情が伝わってくる。

 

これを書けるのが綿矢りさなのだ。希有な言語感覚の才能には感嘆します。

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まとめ

芥川賞どうのこうのは置いといて、この小説面白いです。笑えます。

蹴りたい背中といっときながら、背中マジで思いっきり蹴っちゃうんだから。しかも2回も(笑)

 

19歳の時は若さ故の・・・がありましたが

綿矢さんは本当に素晴らしい作家さんです。中でもオススメは『夢を与える』。

文に無駄がないんです。中だるみしません。しかも、最後にはウエスタンのガンマンを・・・・・・って書きたいこと物凄くあるので、またの機会にブログ書きます。

 

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