五浦大介~僕が本に教えてもらったこと~

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「掟上今日子の婚姻届」西尾維新 レビュー

 

掟上今日子の婚姻届

掟上今日子の婚姻届

 

 病める時も

健やかなる時も

愛することを

忘れます。

あらすじ

忘却探偵・掟上今日子、「はじめて」の講演会。

壇上の今日子さんに投げかけられた、危うい恋の質問をきっかけに、

冤罪体質の青年・隠館厄介は、思わぬプロポーズを受けることになり・・・・・。

 

美しき忘却探偵は、呪われた結婚を阻止できるのか!?

――「忘却探偵シリーズ」出典

 

感想

忘却探偵シリーズは、初作の「掟上今日子の備忘録」から一年半で6冊。今日子さんもびっくりなスピードの執筆ぷりです。恐るべし西尾維新

 

前作のシリーズ「退職願」では、殺人事件(しかも結構残酷…)が短編でいくつか収録されていたので、今回も構えて読み始めたが、今作には殺人事件はありません。

正直少し物足りなさを感じましたが、6冊目ということもありコーヒーブレイクといったところです。次回作「掟上今日子の家計簿」に期待です。

 

今作は、負のスパイラルのお話。うーん、思い込みって怖いです。

人間は悪い方に思い込んで、ことを始めると不思議とそちらに導かれてしまいます。

負の感情で森を作り、次から次へと嫌だったことや失敗したことを、自分で作った森の中に置いていってしまう。

「木を隠すなら森の中」

この言葉が今作すべてであり、ここまでこの言葉がしっくりくる小説は他にない。

 

タイトルである「婚姻届」は上半身裸の厄介君に、今日子さん流で書いたのでしょう。今日子さんのパジャマ(ネグリジェ?)も見られたし、恋人ごっこもしてもらえた。

冤罪体質で踏んだり蹴ったりの厄介君。今回はかなりいい思いができたのでわ?

 

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